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フェアリーリング病

芝草種:日本シバ、ベントグラス
学 名:(1)Lepista sordida Hongo コムラサキシメジ
    (2)Marasmius oreades (Fries) Fries シバフタケ
    (3)Lycoperdon perlatum Persoon ホコリタケ
英 名:Fairy rings
別 名:フェアリーリング
備 考:本病は、種を異にする主に数種の病原菌(キノコ類)によっておこる病害である。

病徴

キノコの種類によって病徴も異にする。
一般的には、芝地にはじめ10cm大の濃緑色のパッチを形成し、次第にリング状になる。
リングは大きいもので直径数10mにも達する。
コムラサキシメジでは直径数mないし数10mの扇状の、シバフタケでは数mの円形の、
ホコリタケでは数10cmの円形から数mの波状帯のフェアリーリングとなる。
リングの幅は20〜40cmで、濃緑色の輪となり、その外側にキノコを発生する。
病原菌は毎年周囲に拡大するため、リングは次第に大きくなり、長年キノコを発生し続ける。

発生生態

一般には春と秋の年2回発生するが、冷夏の場合など春、夏、秋を通じて発生する。
春は4月中旬ころより発生しはじめ、梅雨期に多発生する。
秋期は9月から10月にキノコの発生が多い。
病原菌は植物遺体や有機物を分解するため、土壌中に栄養が豊富となり芝草の生育に影響し、
シバは濃緑色の症状を呈する。
病原菌の菌糸が土壌中に繁茂すると土壌が乾燥し、シバは水分欠乏となり黄化、
枯死するといわれている。

フェアリーリング病の発生消長と防除
フェアリーリング病の発生消長と防除[谷・荒木 原図]

防除

1)サッチの除去を徹底する。
2)土壌改良資材、特に未熟の有機物由来の資材の施用を避ける。
3)砂土を主体とするベンドグリーンでは夏期に灌水を怠らずに行う。
4)薬剤処理前に芝地に機械によって穴をあける。
  健全部と発病部を含めて約50cm巾に深さ30cm位の穴をあけ、薬液を注入する。
5)水和剤の登録農薬では1m²あたり10ℓ春と秋に、コムラサキシメジ、ホコリタケでは2〜3回、
  シバフタケでは4〜6回施用する。

フェアリーリング病:ティグランド上の本病パッチ
フェアリーリング病:ティグランド上の本病パッチ[荒木 原図]
ベントグラス  ナーセリに発生したホコリタケ
ベントグラス ナーセリに発生したホコリタケ[荒木 原図]