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カーブラリア葉枯病

芝草種:日本シバ
学 名:Curvularia geniculatea(Tracy et Earle)Boedijn
    (Helminthosporium geniculatum Tracy et Earle)
英 名:Curvularia leaf spot, leaf spot, Helminthosporium leaf blight, Helminthosporium spot
別 名:ヘルミントスポリウム葉枯病、犬の足跡
備 考:これまでヘルミントシポリウム葉枯病あるいは犬の足跡として広く呼称されていたものである。

病徴

葉、葉鞘、ほふく茎、冠根に発生する。
葉でははじめ水浸状の小斑点を生じ、やがて赤褐色楕円形の病斑となり、のちに灰褐色になる。
病斑は融合して全体に広がり、枯死する。
芝地では、はじめ5cm前後の淡茶褐色、茶褐色ないし濃黒褐色のパッチとなり発病が進展すると直径約20cmの不整形となり、中心部が退色する。
低く刈り込むと他の病害との区別がむずかしい。

発生生態

全国的に発生する。
病原菌は15〜30℃で発病し、最適温度は25℃である。
病原菌は植物残渣で腐生的に生息し、サッチや罹病組織に菌糸、胞子の状態で越冬する。
初発期は4月下旬で、5月中旬以降降雨が続くと激発する。
梅雨期の7月まで高温多湿時に多発生するが、盛夏の乾燥期には病勢が衰える。
また、秋の降雨時にも発生する。
秋期に発生すると自然治癒できずパッチ跡が残る。

病原菌は分生胞子で雨滴伝搬し、湿潤な箇所に多発生する。
窒素肥料の過多、加里、珪酸が欠乏すると発生しやすい。
また、芝草の刈り方が低いと発病を助長する。

カーブラリア葉枯病の発生消長と防除
カーブラリア葉枯病の発生消長と防除[谷・荒木 原図]

防除

1)サッチの除去に心がける。
2)排水を良好にする。
3)塩安、硫黄華を施用し、土壌表面(0〜2cm)のpHを5.0程度にする。
4)一時的な過乾燥を避ける。
5)潅水は、夜間高湿状態にならないように早朝に行う。
6)窒素質肥料は適切に施用し、加里欠を起こさないように管理する。 
7)TPN水和剤(ダコニール1000)やイプロジオン水和剤(ロブラール水和剤)など
  登録農薬をm²あたり所定量(0.5〜2ℓ)を全面に散布する。
  イプロジオン剤などは連用すると、薬剤耐性菌が出現することがあるため、
  異なる系統の薬剤を交互に使用する。

コウライグリーン上のカーブラリア葉枯病(犬の足跡)
コウライグリーン上のカーブラリア葉枯病(犬の足跡)[荒木 原図]