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葉腐病(ブラウンパッチ)

芝草種:ベントグラス、レッドトップ
学 名:Rhizoctonia solani Kuhn
   (菌糸融合型AG-1、培養型IA、IB及び菌糸融合型AG-2-2、培養型IIIB)
英 名:Rhizoctonia brown patch, Brown patch
別 名:褐色葉腐病、くもの巣病、紋枯病、ブラウンパッチ
備 考:病原菌AG-2-2(IIIB)は病原性強く、典型的なブラウンパッチ症を呈し、分布も広い。

病徴

はじめ、葉に雲紋状黄褐色の斑点が形成され、やがて葉全体が紫緑色から褐色となり、
葉は巻いたように萎れてくる。
芝地では、はじめ淡褐色で直径数cmから10〜15cmの円形のパッチを形成し、
やがて病勢が進展するとパッチは拡大融合して直径50〜60cmとなる。
放置すると全面が茶褐色化することがある。
枯死したパッチ部は芽数が減少する。
パッチ中心部からは、シバが再生する場合がある。

発生生態

本病原菌は、サッチ層で腐生生活し、高温性で腐生能力が旺盛な土壌病原菌である。
抵抗性の低下した芝草を侵害する。
6月上旬ころから発生しはじめ、7月以降降雨の多く(土壌湿度75〜85%)、
土壌温度が高く(22〜28°C)なると多発生し、被害が大きくなる。
9月中旬まで発生は続き、秋気温が低下すると病勢は衰えてくる。
発病はサッチが多量に堆積し、湿度が高まると助長される。
窒素肥料が過多で、シバが密植となる発病は助長される。
また、過度の刈り込みも多発生につながる。

葉腐病(ブラウンパッチ)の発生消長と薬剤防除
葉腐病(ブラウンパッチ)の発生消長と薬剤防除[谷・荒木 原図]

防除

1)透水性を良くし、通気性を良好にする。
  排水対策として、サンドグリーンの細砂層の厚さは30〜45cmとする。
2)耐病性品種(チバグリーンなど)を導入する。
3)サッチを除去する。
4)窒素質肥料の過多を避け、リン酸、カリ質肥料等バランスのある施肥管理を行う
  (7月上旬、窒素成分で1g/m²施用すると被害程度が減少する)。
5)低く刈り込まないようにする。
6)土壌pHが極端に高く、あるいは低くならないよう酸度矯正する。
7)灌水はなるべく午前中か日中に行い、土壌湿度を高めないよう留意する。

ベントグリーン上の葉腐病(ブラウンパッチ)
ベントグリーン上の葉腐病(ブラウンパッチ)[荒木 原図]